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#027 14.07.2003

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マンボ!マンボ!マンボ! / Mad About Mambo

(2000年イギリス)ジョン・フォルト

定石のストーリーだが、北アイルランドでの宗教の問題等も絡み、さほど退屈には仕上がっていない。よく題材にされる(『キャル』(1984年)など)抗争は静まったが、未だ宗教に依って貧富の差があり、居住区も違うことなどが盛り込まれている。ダンスでもサッカーでも恋愛でもなく、今の北アイルランドを描いているだけかもしれない。

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スカートの翼ひろげて / The Land Girls

(1998年イギリス)デビット・リーランド

実話を基にした作品だが、何度観ても心に強く残る作品だ。戦地で戦っている兵士だけではなく、一見平和そうな田舎の農村に赴いた女性たちでさえ、戦争で運命は変えられていくのである。戦争から目を背けるかの如く“平和な”美しい牧草地を守ろうとする農場主に対し、キャサリン・マコーマック演じるステラはその地をトラクターで耕す。この辺りの描写が、戦争の残酷さを静かに物語っている。また“ランド・ガールズ”のステラ、レイチェル・ワイズ演じるアグ、アンナ・フルエル演じるプルーの三人の女性が戦時下にも関わらず、いや、戦時下だからこそ、自分たちの幸せを見つけようと強く逞しく生きていく姿は何よりも美しい。

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こねこ 旅するチグラーシャ / Kotehok

(1996年ロシア)イワン・ポポフ

“こねこ”のチグラーシャがとても可愛い。私は犬派だが、やんちゃぶりや、しつけが出来た時の喜び、次第に家族の一員になっていくさまは、犬も猫も同じだろう。そのため、愛犬がチグラーシャのようにいなくなったら、などと感情移入までしてしまう。ラストショットがチグラーシャでなく、猫の調教の第一人者であるフェージン役のアンドレイ・クズネツォフだったのが少し可笑しい。

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カーペンターズ・ストーリー / The Karen Carpenter Story

(1989年アメリカ)ジョセフ・サージェント

カーペンターズのカレンが拒食症に依る心不全でこの世を去ったのは周知の事実である。シンシア・ギブがカレン・カーペンターを演じているのだが、とてもよく似ていて、カレンのような儚さを充分醸し出している。また、リチャード・カーペンターが音楽監修したカーペンターズの曲が全編に流れる。いつもなら心地よいあの歌声が、この作品では哀しく聴こえるのである。カーペンターズ好きなら必見!

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キャル / Cal

(1984年イギリス)パット・オコナー

第37回カンヌ国際映画祭女優賞受賞作。描いている年代こそ違えども『マンボ!マンボ!マンボ!』(2000年)と同じく、北アイルランドのベルファストを舞台にした作品。この二作品を続けて観たので、カトリックとプロテスタントの抗争が更に辛いものに思えた。いたたまれないほどの悲劇が続くキャルにとっては、ヘレン・ミレン演じるマーセラとの恋愛が一筋の光に見えたのだろうか。

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抱きしめたい / Le Annee Prochaine si Tout Va Bien

(1981年フランス)ジャン=ルー・ユベール

イザベルアジャーニ、26歳の時の作品。相も変わらず、いつの時代も美しい彼女。あの美しい瞳を狂気に輝かせることなく、普通の女性を演じるアジャーニも良い。『フランスの友達』(1989年)『フランスの思い出』(1987年)のジャン・ルー・ユベール監督らしく、田舎の風景は欠かさない。アジャーニの魅力も加わって、楽しく観られるラブコメである。

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いとこ同志 / Les Causins

(1959年フランス)クロード・シャブロル

パリの街並み、不条理の世界、私の好きなヌーヴェル・ヴァーグ!親元から遠く離れ、一見自由に映るパリは、閉塞的な美しい田舎町が舞台の前作『美しきセルジュ』(1958年)と対になっている。ジェラール・ブラン演じる不器用なシャルルに対し、気ままに、しかし何でもそつなくこなすポール役のジャン・クロード・ブリアリ。彼ははまり役。

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コンドル / Only Angels Have Wings

(1939年アメリカ)ハワード・ホークス

“カイエ派”が自ら“ヒッチコック=ホークス主義者”だと称するほど、賞賛するハワード・ホークス。私は悔しいことに、何故か彼の作品をあまり観ることが出来ていないのだが。それにしても、映画の飛行機乗りというのは、どうしてこうも格好良いのだろうか。2人の女優、ジーン・アーサーも綺麗だが、リタ・ヘイワースが素晴らしい。

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舞姫

(1951年)成瀬巳喜男

全体的にメロドラマ調で、成瀬作品らしくない演出も多々観られる。高峰三枝子も揺れ動く女性を美しく演じ、本作品がデビュー作となる岡田茉莉子も初々しいが、どうも面白みに欠ける作品だと感じた。

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